JACKSON &GOSLING Ltdは商標「グロベナー・チャイナ」を経営した会社名。この記事は特にグロベナーに関する内容ではなかったのですが、著者の個人的好みにしろ、ロイヤル・アルバートやパラゴンよりお薦めのような持ち上げ方。やはり何やらプロ向きのハイセンス窯であることが英陶ファンの中では知られていたことを伝えているようです。 年に2,3個はここのトリオをご紹介したいものです。英陶は陶磁器業の世界でドイツやフランスに遅れ、彼らを追うことはせず、中国と日本の製陶を先達として追い付け追い越せと競い、シノワズリの絵や日本画をデザイン化しています。時を経てカップの絵は西洋風にアレンジされたり、西洋の絵に替えられてきましたが、いまだにその味が色濃く残っています。 古く「ジャパネスク」を特徴としたのがミントンですが、趣味性の高い玄人好みな「グロブナー」のような窯でそれが守られ、デザインのエッセンスになっているのは嬉しいことです。
c1930-1939 Grosvenor “Bluebird” 3578
グロブナー・チャイナ
「ブルーバード 3578」
アール・デコ期のジャパネスク
川沿いの樹間を飛ぶ青い鳥
「薄味」「上品」が持ち味
スージー・クーパー等が買収
★送料は全国無料。クロネコヤマト便でお送りします。
★常時50点内外を出品中。他のものもぜひご覧ください。
★込み入ったご質問やお問い合わせは次のアドレスへメールしてください。(freeway@deluxe.ocn.ne.jp)
英陶「グロブナー・チャイナ」(Grosvenor China)が1930年から1939年の間に製作した「ブルーバード」(Bluebird)のトリオです。この窯はとても趣味性が高く、英国ではマニア的なファンが多いとのこと。しかし生産量が少なく、骨董市場ではもともとレアな存在。このトリオはキャビネット・カップとして保存された美品です。
先に、この窯の「藤」を出品しました。資料写真の最後に載せておきます。「藤」は日本の帯に描かれた花をイメージした感じのトリオでした。対してこちらは日本の水墨画風なものに薄く色付けしたようなイメージです。片や華麗、片や地味と随分違いますが、「ジャパネスク」志向ということでは共通しています。勿論、ここが日本志向一本槍だったというわけではないが、同じ時期にこれだけ違った方向から迫るというのは、強いジャパネスク臭を感じ取るわけです。
「藤」を出品した際、この「ブルーバード」ともう一つ、「秋のオークの葉」という日本趣味が近く来るんだと解説で報告しています。恥ずかしい話ですが、未だ「オークの葉」といのは手にしておらず、どの業者にお願いしてあったのか、果てはどんなトリオだったのかも覚えてもいない。たしか「ジャパネスク」グロブナーだったはずですが。
出品者は皆様に強くグロブナーを押したかったのですが、何しろ無勢なので迫力に乏しい。そこでここでも「藤」でご紹介したカナダの英陶研究家の記述をまたご紹介します。この人は「使い捨ての紙コップを使うのが常の、若い人々の多くは、イギリスの古いボーンチャイナメーカーに精通していないようです」とか皮肉っぽく言い、続けて「「少し馴染みのある名前は、 ロイヤルアルバート、 パラゴン 、 クィーン・アンあたりでしょうか。 これら3つのメーカーは60年以上にわたってカナダ市場を支配していたようです」
続けて、「ティーカップ&ソーサーの形で絶妙なパターンと形を生み出した英国のボーンチャイナメーカーが数多くありました。 それらのいくつかを忘れないようにしましょう。 彼らは尊敬に値する存在です。その中でも、ジャクソン&ゴスリングは、その形や色で際立っていました」
JACKSON &GOSLING Ltdは商標「グロベナー・チャイナ」を経営した会社名。この記事は特にグロベナーに関する内容ではなかったのですが、著者の個人的好みにしろ、ロイヤル・アルバートやパラゴンよりお薦めのような持ち上げ方。やはり何やらプロ向きのハイセンス窯であることが英陶ファンの中では知られていたことを伝えているようです。
年に2,3個はここのトリオをご紹介したいものです。英陶は陶磁器業の世界でドイツやフランスに遅れ、彼らを追うことはせず、中国と日本の製陶を先達として追い付け追い越せと競い、シノワズリの絵や日本画をデザイン化しています。時を経てカップの絵は西洋風にアレンジされたり、西洋の絵に替えられてきましたが、いまだにその味が色濃く残っています。
古く「ジャパネスク」を特徴としたのがミントンですが、趣味性の高い玄人好みな「グロブナー」のような窯でそれが守られ、デザインのエッセンスになっているのは嬉しいことです。
カップの高さ5.5cm、口径10cm。ソーサーとサイドプレートの直径はそれぞれ、14.5cm、15cm。欠点の見られない、パーフェクトな骨董品。キャビネット・カップ。
当方の出品物に関心ある方はHPのレアアイテム「受注リスト」をご覧下さい。お探しのカップに関するお問い合わせもこちらからどうぞ。
HP こちらから、どうぞ
グロブナー・チャイナ
GrovenorChinaは、ジャクソンとゴスリングのパートナーシップで、1866年にキングセント・フェントンのグロブナー工場に設立され、1909年にグレゴリーセント・ロングトンのグロブナー工場に移転。
事業は1920年代にAE Hewitt氏とHarold J. Plantによって買収され、1928年にJackson&Gosling Ltdとして法人化されました。パートナーシップは短期間で終了し、1931年にWT Copeland&Sons Ltd、と合併AE Hewittは拡大されたCopelandビジネスのディレクターとしてRonaldとGresham Copelandに加わりました。
1950年12月、WT Copeland&Sons Ltdは、Jackson&Gosling Ltdを、以前は製造マネージャーであり、Thomas Poole&Gladstone China Ltdの取締役であったDonald Pooleに売却しました。
1953年にGrosvenor WorksがShelleysに売却され、工場は次のように解体されました。
Jackson&Gosling Ltdの事業およびGrosvenor Chinaの商号は、1957年8月にNew Chelsea China Co. Ltd(所有者はSusie Cooperおよび/またはPlantファミリー)によって買収されました。「Grosvenor China」の商号は、1961年にも引き続き使用されました。
新しく設立された会社Grosvenor China LtdがJackson&Gosling Ltd事業を買収し、New Chelsea China Co. LtdのChelson St. Worksを買収しました。
比較的短い窯の歴史ですが、合併先、買収先として「コプランド」「プール」「シェリー」あるいはスージー・クーパーといった錚々たる面々が登場します。同業者にとって侮れない、実力ある窯であった証拠かもしれません。
ほかにもたくさん出品しています。ぜひご覧ください。
+ + + この商品説明は オークションプレートメーカー2 で作成しました + + +
No.108.001.002
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